クレディ・スイスは最新リポートで、恒安国際集団(
01044)の投資判断を「アウトパフォーム」、目標株価を73.5HKドルに据え置いた。2017年5月と6月初めの販売は1−4月に比べ回復していると指摘。「アメーバ経営」と呼ばれる現京セラ名誉会長、稲盛和夫氏が考案・実践した経営手法を取り入れた経営モデルの改革が2017年5月から本格的に始動した成果が表れているとの見方を示した。『AAストックス』が20日伝えた。
クレディ・スイスは、原材料価格の上昇にもかかわらず、2017年1−5月の粗利益率が安定していることについて、製品構成や在庫水準の改善が背景にあると分析。また、2016年から「アメーバ経営」を段階的に導入して以来、販売・管理費が売上高に占める割合も小幅ながら低下したと評価。その上で、2017年下期は販売の加速とコストのさらなる低減が期待できるとした。バリュエーション面では、恒安国際集団の2017−18年予想PERが16倍にとどまり、消費セクター平均の22倍に比べ割安感があると指摘した。
恒安国際集団の株価は日本時間午後3時55分現在、前日比0.95%高の58.45HKドルで推移している。