19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.68%高の3144.37ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3509億9000万元。
上海総合指数は安寄りスタートもほどなく切り返すと上げ幅を拡大する展開となった。中国証券監督管理委員会(CSRC)の報道官が米MSCIによる中国本土A株の新興国株指数への採用可否について「楽観視しており、歓迎する」と述べたことを受け、採用への期待感が広がり買いを誘った。中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作(オペ)を通じて1000億元を超える資金を供給したことも買い安心感につながった。結局、指数は1週間ぶり高値を付けて終えた。
A株市場では、当局が商業銀行や保険会社の商品先物市場での資産運用を後押しする考えを示したことを手掛かりに、中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み高となり相場の上昇を主導。中信証券(
600030)、国泰君安証券(
601211)など証券株、エン州煤業(
600188)など石炭株も買いを集めた。中国中鉄(
601390)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株もしっかり。一方、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大国有銀行の一角が売られ、上値を抑えた。
深セン成分指数は0.70%高の10262.80ポイント。国元証券(
000728)、広発証券(
000776)など証券株が買われけん引した。上海B株指数は0.44%高の324.05ポイントと反発、深センB株指数は0.33%高の1122.20ポイントとともに3営業日続伸した。