16日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.24%高の25626.49ポイントだった。H株指数は0.37%高の10384.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で798億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。前日がほぼ全面安の展開で約3週間ぶりの安値を付けた後とあって、買い戻しの動きが先行。序盤は上値抵抗と意識される20日移動平均(15日大引け時点で25691.45ポイント)に一時乗せたものの、同水準で伸び悩むと、その後はもみ合いながら上げ幅を縮小する展開となった。週末要因に加えて本土市場が総じて軟調に推移したこともあり、後場後半にはマイナス圏に沈む場面もあったが、前日終値付近では下げ渋り、底値は堅かった。A株のMSCI新興国指数への採用判断を来週に控える中、業界関係者の間でも予想が分かれているだけに、市場では様子見ムードも漂った。
ハンセン指数構成銘柄では、米利上げに伴う利ざや改善期待で欧州金融大手のHSBC(
00005)が上昇したほか、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など本土銀行株も総じて堅調に推移し、相場を支えた。前日に逆行高を演じた衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が続伸した。半面、NY市場でハイテク主力株が下げた流れを受けてアップル関連株の瑞声科技(
02018)が売られた。恒隆地産(
00101)、恒基兆業地産(
00012)など香港不動産株が総じて安い。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が大幅続落した。
H株では、原油の先安観を背景に中国国際航空(
00753)、中国南方航空(
01055)など航空株が高い。「コンゴ鉱山の買収断念」報道を否定した洛陽モリブデン(
03993)が6%を超す上昇。半面、自動車の長城汽車(
02333)や軍需関連の中船防務(
00317)、電力大手の大唐国際発電(
00991)がさえない。