13日の香港市場は軟調な動きが続くか。前日のNY市場でダウ平均が4営業日ぶりに反落し、ハイテク比率が高いナスダック総合が続落した。先週末に急落したIT主力株の下げが続き、投資家心理を悪化させた。香港市場でもこれまでハイテク株が上昇をけん引してきただけに、過熱感が意識される中で関連銘柄の利益確定売りが引き続き相場押し下げ要因になりそうだ。また、13−14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に年内の利上げや資産圧縮のペースを見極めたい投資家心理が根強いほか、中国では14日に5月の主要経済指標の発表も控えており、様子見気分も相場を重くするだろう。
一方、前日のハンセン指数は、20日移動平均(12日大引け時点で25626.84ポイント)に接近する水準で下げ渋り、きょうも同移動平均が下値抵抗として意識されると予想する。
出遅れ感や割安感のある銘柄に投資資金が向かえば、相場を下支える要因となる。
12日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国IT大手のテンセント(
00700)や欧州金融大手のHSBC(
00005)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)などが香港終値を下回った。半面、石油メジャーのシノペック(
00386)、大手商業銀行の中国建設銀行(
00939)、生保大手の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)が上回って引けた。