17日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.27%安の25268.11ポイントだった。H株指数は0.61%安の10370.06ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で392億4200万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた。序盤は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、中盤以降はマイナス圏でもみ合いながら下げ幅をやや拡大した。米政治の不透明感が増す中、投資家は積極的にリスクを取りにくくなっている。ハンセン指数は前日に7日ぶりに反落したものの、足元で1年10カ月ぶりの高値水準を維持しており、目先の利益をひとまず確定する売りが依然として重し。中国人民銀行(中央銀行)と香港証券先物委員会(SFC)が17日に中国本土市場と香港市場の債券相互取引「債券通(ボンドコネクト)」の導入を正式に認可したが、相場への影響は限られた。
個別では、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)など金融株が総じて売られ、相場の重しとなった。原油相場の反落を嫌気し、石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が軟調。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)や香港・中環(セントラル)の商業用地を香港不動産市場の過去最高値(1平方フィート当たり床面積換算価格)で落札した恒基兆業地産(
00012)が下げた。半面、四半期決算の発表を控えているテンセント(
00700)がしっかり。空売り投資会社が粉飾決算疑惑を主張した瑞声科技(
02018)は5営業日ぶりに反発。MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)香港指数構成銘柄からの除外を受けて前日に下げたキャセイ・パシフィック(
00293)も買い戻された。