2017-04-27 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行か、年初来高値を意識 決算受け個別銘柄の物色も
27日の香港市場は売りが先行か。前日のハンセン指数は3日続伸し、3月21日に付けた終値ベースの年初来高値(24593.12ポイント)に迫る水準で引けただけに、利益確定売りが出やすい。前日の米株安も嫌気されるだろう。米トランプ政権が26日発表した税制改革案は想定通りの内容だったため市場の反応は限定的。減税分の財源問題が指摘されるなど、改革の実現性も疑問視された。一方、香港ドルの対米ドル相場が下がり続けており、域内からの資金流出が警戒されそうだ。また、きょうはハンセン指数先物4月物の最終売買日で、持ち高整理の売りが先物に膨らめば、現物株の押し下げ要因となろう。
また、決算発表や業績見通しを手掛かりとした個別銘柄の物色が活発になると予想する。きょうはハンセン指数構成銘柄のシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)などが2017年1−3月期決算を発表する予定。なお、26日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。中国建設銀行や中国銀行(
03988)、チャイナ・モバイル(
00941)などが香港終値を下回った半面、長江和記実業(
00001)、テンセント(
00700)、サンズ・チャイナ(
01928)が上回って終えた。