26日の香港株式市場でハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.50%高の24578.43ポイントだった。H株指数は0.44%高の10317.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で786億2500万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、終始プラス圏で推移した。欧米株高の流れを引き継ぎ買いが優勢。欧州の政治不安や北朝鮮を巡る地政学的リスクに対する警戒感の後退に加え、米経済政策への期待が投資家心理の改善につながった。指数は約1カ月ぶりに24600ポイントに乗せる場面もあったが、3月21日に記録した年初来高値に迫る水準では伸び悩んだ。上値の重さが目立つと高値警戒感が広がり、大引けにかけて上げ幅を縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が大幅高。同業のウィン・マカオ(
01128)が発表した2017年1−3月期の増益決算が好感され、つれ高した。時価総額上位のアジア生保、AIAグループ(
01299)の上昇が目立ったほか、中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)など本土系保険株が買われた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が構成銘柄の下落率1位に沈んだ。IT大手のテンセント(
00700)が終盤に下げに転じ、相場の足を引っ張った。乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)もさえない。ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、35銘柄が上昇、4銘柄が変わらず、11銘柄が下落した。
H株では、債権者による会社再生申し立てを受けて前日に16%超下げた重慶鋼鉄(
01053)が買い戻され、約15%高。中国華融資産管理(
02799)も反発した。このほか、油管・石油掘削機メーカーの山東墨龍石油機械(
00568)、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
02208)が高い。半面、不動産大手の万科企業(
02202)が安い。陝西省西安市で物件の違法販売が見つかったとして、同市にある万科企業の不動産開発プロジェクトがすべて販売中止になったとの報道が嫌気された。自動車の長城汽車(
02333)、東風汽車集団(
00489)が反落した。