25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.16%高の3134.57ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3868億9200万元。
上海総合指数は、安く寄り付くと序盤に下げ幅を拡大した。ただ、売り一巡後にプラス圏に浮上すると、その後は総じて小高い水準で推移する展開となった。金融当局が6日連続で公開市場操作(オペ)を通じて資金供給したことを受け、市場心理の改善につながった。前日に約1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、自律反発狙いの買いが入りやすい面もあった。セクター別では保険、銀行、酒造などが買われ、インフラ建設、石油が売られた。
A株市場では、中国人寿保険(
601628)、新華人寿保険(
601336)など保険株が軒並み高となり相場の上昇をけん引。酒造株が買われた。貴州茅台酒(
600519)の1−3月期決算が25%増益となったことが材料視され、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)がつれ高した。このほか、中国の自動車産業中長期計画が公布され、新エネルギー車の年間生産・販売台数を2020年までに200万台にするとしたほか、2025年までに自動車販売台数全体に占める割合を20%超にする方針が示されたことを手掛かりに、上海汽車集団(
600104)、重慶長安汽車(
000625)など自動車の一角も高い。一方、中国中車(
601766)、中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)など鉄道インフラ建設株が続落し、上値を抑えた。足元の原油安基調を嫌気し、ペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって売られた。
深セン成分指数は0.73%高の10165.22ポイントと3営業日ぶりに反発。上海B株指数は0.24%高の333.71ポイントと反発、深センB株指数は0.57%高の1131.39ポイントと5営業日ぶりに反発した。