週明け24日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.41%高の24139.48ポイントだった。H株指数は0.57%高の10107.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で655億500万HKドル。
ハンセン指数は反発してスタート。前営業日終値を挟んで一進一退の値動きとなり、方向性に乏しかった。23日実施したフランス大統領選の第1回投票で、欧州連合(EU)支持派のエマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相が得票率で首位となったことで、EU解体懸念が後退。投資家が運用リスクを取りやすくなった。中盤は中国本土の株安を嫌気する売りに押されてハンセン指数がマイナス圏に沈んだものの、心理的節目の24000ポイントを下回る水準では買い戻され、切り返した。欧州主要市場が高く始まったことも市場心理を支えたもよう。終値は13日以来5営業日ぶりの高水準だった。セクター別では、金融や空運が買われた半面、カジノ、香港系不動産が売られた。
個別では、長江インフラ(
01038)と電能実業(
00006)が大幅反発。両社が長江実業地産(
01113)と共同で豪DUETグループを買収する計画が同国財務省に承認された。長江和記実業(
00001)も高い。大型金融株のHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)の上昇が相場を支えた。半面、中国携帯電話最大手のチャイナ・モバイル(
00941)の下げが相場の重荷だった。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)がハンセン指数構成銘柄下落率の1位、2位。香港大手デベロッパーの新鴻基地産(
00016)、長江実業地産(
01113)も売られた。
H株では中国国際航空(
00753)が大幅に続伸。親会社が航空貨物部門で進める混合所有制改革の計画が国家発展改革委員会に認められたと発表し、買いを誘った。新華人寿保険(
01336)、広発証券(
01776)も高い。半面、自動車メーカーの北京汽車(
01958)や長城汽車(
02333)が売られた。インフラ建設の中国中鉄(
00390)、中国鉄建(
01186)、中国交通建設(
01800)はそろって続落した。