21日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅続伸。前場終値は前日比0.08%高の24075.16ポイントだった。H株指数は0.05%高の10061.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で313億1800万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。米財務長官の発言を手掛かりにトランプ政権の掲げる税制改革への期待が再燃したことを受けて前日のNY市場でダウ平均が3日ぶりに反発し、香港市場でもこの流れを引き継ぎ買いが先行。ただ、フランス大統領選挙の1回目の投票を23日に控えて欧州政治の先行き不透明感が根強く、買いの勢いは続かなかった。週末を前に持ち高調整も重し。上値の重さが意識されると、前引けにかけて指数は下げ幅を縮め、かろうじて前日終値を上回って引けた。
個別では、前日のNY市場でハイテク株比率が高いナスダックが続伸し、3週間ぶりに過去最高値で終えたことを好感し、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)やパソコン世界大手のレノボグループ(
00992)が高い。前日に逆行安だった香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)が反発した。中国銀行(
03988)、中国建設銀行(
00939)など本土系銀行株も総じて堅調。半面、前日に大幅高の吉利汽車(
00175)、チャイナ・ユニコム(
00762)が利益確定売りに押された。IT大手のテンセント(
00700)が朝高後に下げに転じ、指数を押し下げた。石炭の中国神華能源(
01088)や香港地場銘柄の信和置業(
00083)、ワーフ(
00004)なども安い。