週明け27日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日続伸。前場終値は前日比0.14%高の3274.01ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3286億1900万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、ほどなくしてプラス圏に浮上し、もみ合いながら上げ幅を広げた。寄り付きとほぼ同時に発表された2017年1−2月の工業企業利益が前年同期比31.5%増と、伸び率は2016年12月から29.2ポイント加速したことを受け、中国経済の持ち直し観測で買いが先行。ただ、前週末終値が4カ月半ぶり高値を付けただけに利益確定売りが出やすい状況にあり、上値の重さが意識されると指数は下向きに転じた。もっとも、前日終値付近では買い戻しが入り、結局プラス圏に戻して前場の取引を終えた。
セクター別では、鉄道運輸が高い。業界大手の大秦鉄路(
601006)による石炭輸送運賃の引き上げが手掛かりとなった。港湾、自動車、金融も総じて堅調。半面、前週末に高かったインフラ建設が利益確定売りに押されたほか、石油、通信、航空もさえない。
上海B株指数は0.12%安の343.11ポイント、深センB株指数は0.21%安の1149.71ポイント。