2017-03-24 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】米株安基調の流れを引き継ぎ弱含みの展開か
24日の香港市場は米株安基調の流れを引き継ぎ弱含みの展開か。23日の米株式市場ではダウ平均が小幅ながら6日続落。およそ1カ月ぶりの安値を付けた。米下院でトランプ政権が最優先とする医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の審議が難航しているのを嫌気した売りが優勢となった。同法案の成立が遅れれば減税などの景気刺激策の審議が後ずれする公算が大きいため、香港市場でもトランプ政権のこの先の政策運営に対する懸念が重しになると予想する。
一方、下値を切り下げる動きは限定的か。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は23日に講演したが、注目された米景気や金融政策の見通しに対する言及はなかった。足元の米金利の低下や米ドル安を背景とした資金流出懸念の後退が引き続き買い安心感につながる可能性がある。香港市場の売買代金はこのところ900億−1000億HKドル超の高水準で推移しており、決算発表がピークを迎えるなか、潤沢な資金を背景に決算内容などを手掛かりとした活発な個別物色の動きが下値を支えよう。24日はシノペック(
00386)、中国人民保険集団(
01339)、万科企業(
02202)、裕元工業(
00551)などが決算発表を予定している。