23日の中国本土株式市場で上海総合指数は小反発。終値は前日比0.10%高の3248.55ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5794億9900万元。
上海総合指数は神経質な展開だった。小高く寄り付いた後、前場はプラス圏でもみ合った。前日に下げた反動で自律反発を狙った買いが先行。決算内容を手掛かりとした個別物色も活発化。一方、前引け前から上海B株が急落すると、上海総合指数も失速。上海B株につれ安したほか、A株のMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数入りを巡って、6月にも結論が出る見通しと伝えられたが、外電によれば採用銘柄が大幅に絞られるとの情報が投資家心理を冷やしたもよう。後場に入ると指数は一時、下落幅を0.7%まで広げた。ただ、3220ポイント付近で下げ止まり、大引けにかけて再びプラス圏に浮上。結局わずかながら前日終値を上回る水準で引けた。
A株市場では、中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)など航空株が高い。情報開示を控えてきょうから取引を停止した中国南方航空(
600029)がアメリカン航空の出資受け入れで交渉しているとの情報を手掛かりに思惑買いが入った。前日に安かった中国平安保険(
601318)など保険株が買い戻された。A株のMSCI指数採用を巡る報道を受けて中国銀河証券(
601881)など証券株も総じて堅調。半面、貴州茅台酒(
600519)など酒造株が売られ、相場の重しとなた。中国建築(
601668)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設株の一角が軟調だったほか、石炭の中国神華能源(
601088)は続落した。
深セン成分指数は0.28%高の10583.40ポイントと反発。上海B株指数は1.75%安の343.37ポイントと大幅続落、深センB株指数は0.29%安の1149.06ポイントと続落した。