香港ドルの発行体である中銀香港(
02388)、HSBC(
00005)とスタンダード・チャータード(
02888)の香港法人の3行に資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑が持ち上がっている。組織犯罪及び汚職告発プロジェクト(OCCRP)が、ロシア政府や旧KGB(ソ連国家保安委員会)とつながりのあるロシアの犯罪組織の資金洗浄に3行がかかわったと発表した。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が21日伝えた。
OCCRPによると、洗浄された金額は、香港とマカオ、中国本土の中国銀行支店を通じて7億1700万米ドル、世界中のHSBCの支店を通じて5億4500万米ドル、香港のスタンダード・チャータードの支店を通じて2900万米ドルにのぼる。このほか、5100万米ドルが香港と中国本土のハンセン銀行(
00011)の支店を通じて資金洗浄されたという。
香港金融管理局(HKMA)は個々の銀行の問題でコメントはできないとした上で、調査を実施する姿勢を明らかにした。