週明け20日の香港株式市場でハンセン指数は3日続伸。終値は前営業日比0.79%高の24501.99ポイントだった。H株指数は0.67%高の10583.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で978億3900万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、前場に上げ幅を拡大。大引け間際に一段高となり、終値は2015年8月10日以来約1年7カ月ぶりの高値だった。重要イベントの米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、主要通貨に対する米ドル相場が下落していることで買い安心感が広がった。中国本土市場が反発したほか、個別企業の決算や業績見通しを手掛かりとする買いも相場を押し上げた。ただ、中国本土で不動産引き締めが強化されるとの観測が浮上して関連銘柄が売られ、中盤以降は相場の上値が伸び悩む場面が目立った。北京や広州、長沙、石家荘などで相次いで住宅購入制限策や住宅ローン規制が強化されているほか、中国人民銀行(中央銀行)が一部都市にみられるバブルのリスクを看過しない姿勢を機関紙で表明したと伝わった。
個別では週末に期末決算を発表した中国神華能源(
01088)が16.28%高と高騰。1−3月期が50%超の増益となる見通しを示したほか、特別配当の実施が好感された。決算発表を22日に予定しているテンセント(
00700)、23日に予定しているチャイナ・モバイル(
00941)も大幅高。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)がともに続伸した。発電大手の華潤電力控股(
00836)は反発した。半面、19日に2017年2月期決算の減益見通しを発表した百麗国際(
01880)が大幅安。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)も安い。欧州の銀行最大手HSBC(
00005)は続落。
H株では、石炭株の中国中煤能源(
01898)、イータイ・コール(
03948)、エン州煤業(
01171)がそろって上昇。前週末安かった東風汽車集団(
00489)が大きく買い戻された。前週末に期末決算を発表した大唐新能源(
01798)は5%超上げた。一方、本土系不動産株の万科企業(
02202)、広州富力地産(
02777)が売られた。