14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.07%高の3239.33ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4600億3100万元。
上海総合指数は反落して始まった直後に切り返すと中盤にかけてプラス圏で推移する場面が目立った。日本時間午前11時に発表された1−2月の主要経済指標で、固定資産投資や鉱工業生産がともに予想を上回ったほか、不動産開発投資の伸び率が前年通期から2ポイント加速したことなどが手掛かりになった。ただ、買い上がる勢いは弱く、終盤にかけて上げ幅を縮めると再びマイナス圏へ。小売売上高の伸びが市場予想を大幅に下回ったことが重しとなった。結局、大引け間際にかろうじてプラスに戻して終えた。
A株市場では、不動産投資の加速に加え、地方政府による大型インフラ建設プロジェクトの着工が足元で相次いでいるとの報道などが材料視され、保利房地産集団(
600048)など不動産株や安徽コンチセメント(
600585)、宝山鋼鉄(
600019)など建材関連株が買われた。原油安基調を追い風に中国国際航空(
601111)など航空株もしっかり。一方、中国銀行(
601988)、新華人寿保険(
601336)、光大証券(
601788)など金融大手の一角が売られ、相場の足を引っ張った。
上海B株指数は0.17%安の347.12ポイントと3日ぶりに反落、深センB株指数は0.13%高の1143.80ポイントと3日続伸した。