1日の香港市場で、ハンセン指数は反発で寄り付いた。その後は上げ幅を縮め、前日終値付近でもみ合う展開。指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.31%高の23814.16ポイントで推移している。前日まで4営業日続落し、値ごろ感から買い戻しが入りやすい状況にあるほか、朝方に発表された2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上振れしたことも投資家心理の改善につながった。ただ、日本時間11時に予定されているトランプ米大統領の初めての議会演説を控え、様子見ムードが濃厚。
個別では、2016年12月本決算が予想を上回ったマカオカジノの銀河娯楽(
00027)や同業のサンズ・チャイナ(
01928)が買われている。前日に安かったアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が反発。東亜銀行(
00023)、中国建設銀行(
00939)、HSBC(
00005)など銀行株も総じて堅調。半面、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)のほか、IT大手のテンセント(
00700)、本土系生保の中国人寿保険(
02628)が売られ、相場の重しとなった。