28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.40%高の3241.73ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4192億400万元。
上海総合指数は、総じてプラス圏でもみ合う展開となった。最大の政治イベント、全国人民代表大会(全人代)の開催を3月5日に控え、根強い政策期待が相場を支えた。一方、あす1日に2月の製造業PMIが発表される前で、内容を見極めたいとする慎重姿勢から上値が抑えられる場面も目立った。ただ、終盤に上げ足を速め、結局この日の高値圏で終えた。
A株市場では、インフラ建設株の中国交通建設(
601800)や中国鉄建(
601186)などが後場に切り返し相場の上げをけん引。証券大手の強気判断を手掛かりに安徽コンチセメント(
600585)などセメント株が高い。このほか、広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)など自動車株も堅調。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって上昇し、指数を押し上げた。一方、交通銀行(
601328)や中国銀行(
601988)、中国平安保険(
601318)など金融大手の一角が売られ、相場の足かせになった。武漢鋼鉄の吸収合併完了で前日に大幅高を付けた宝山鋼鉄(
600019)が利食いに押され3%下落。
上海B株指数は0.52%高の348.01ポイントと4営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.23%高の1147.73ポイントと反発した。