週明け27日の香港株式市場でハンセン指数は小幅に3営業日続落。終値は前営業日比0.17%安の23925.05ポイントだった。H株指数は0.84%安の10330.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で744億7700万HKドル。
ハンセン指数は安くスタート。トランプ米大統領の議会演説を28日に控え、減税やインフラ投資などの経済政策を見極めたいとの気分が強く、投資家が積極的な買いを見送った。前週末にハンセン指数終値が心理的節目の24000ポイントを割り込んでいただけに、前場には買い戻しが相場をプラス圏へ押し上げる場面があった。ただ、10日移動平均(大引け時点で24015.66ポイント)を上回る水準では伸び悩み、上海総合指数が下げ幅を広げると、ハンセン指数も後場にマイナス圏へ沈んだ。きょうはハンセン指数先物2月物の最終売買日にあたり、持ち高整理の売りが出たもよう。NY市場の原油先物相場の反落も関連銘柄の売り材料となった。セクター別では、石油、銀行、中国本土系保険が売られた半面、香港系コングロマリットや消費財の一角が買われた。
個別では、銀行株のHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)が売られて相場の重荷だった。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)がそろって下落。前場に高かったテンセント(
00700)は下げて引けた。一方、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が大きく反発。前営業日に安かった中国蒙牛乳業(
02319)も買い戻された。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)は続伸。イタリア通信事業の業績発表を受けた証券会社の強気判断が材料となった。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)も高い。
H株では、中国東方航空(
00670)と上海復星医薬集団(
02196)が反落。24日大引け後に2016年12月本決算(中国会計基準)の速報値を発表した新疆金風科技(
02208)も売られた。半面、自動車メーカーのBYD(
01211)と長城汽車(
02333)がともに2%超高と反発した。