23日の香港市場で中国政府系の不良資産処理会社、中国信達資産管理(
01359)が大幅高。株価は一時3.19HKドルまで上昇し、取引時間中として2015年10月16日以来ほぼ1年4カ月ぶり高値を付けた。日本時間午後2時50分現在、前日比4.38%高の3.10HKドルで推移している。中国国際金融(CICC)による強い買い推奨を手掛かりに買い進まれているもよう。
中国国際金融は23日付リポートで、中国信達資産管理を強い買い推奨を示す「コンビクション・バイ」リストに入れた。目標株価はこれまでの3.39HKドルから33%引き上げ、4.50HKドルとした。金属などの商品相場の上昇と中国不動産市況の回復に伴い、資産減損リスクが低下するとの見方を反映させた。中国信達資産管理が保有する商品関連のデット・エクイティ・スワップ(DES)資産の評価額は350億元に上り、同社資産の30%は直接・間接的に不動産市況と連動しているという。