17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.85%安の3202.08ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4993億4500万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた。前日は昨年12月9日以来2カ月ぶりの高値水準で引けただけに利益を確定する動きが次第に強まり、中盤以降は幅広いセクターで売りが優勢となった。中国人民銀行(中央銀行)が連日で資金供給オペを実施したことから、序盤にいったんプラス圏へ切り返したものの、買い一巡後は失速。後場に下げ幅を広げ、
大引け間際には節目の3200ポイントを割り込む場面があった。銀行やインフラ建設など、政策期待から買われてきたセクターの下げが目立つ。通信やエネルギー資源も軟調だった。一方、酒造や軍需関連が上昇した。
A株市場では、中国銀行(
601988)など4大商業銀行がそろって売られ、相場の重荷だった。前日に買われた上海国際港務(
600018)や中国建築(
601668)は反落。石油株のペトロチャイナ(
601857)、石炭株の中国神華能源(
601088)もさえない。半面、貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)など酒造が堅調だった。中堅証券会社の太平洋証券(
601099)、中原証券(
601375)は大幅高。中国金融先物取引所が17日付で株価指数先物の取引規制を緩和したことを受け、業務拡大の思惑買いが入ったもよう。
上海B株指数は0.30%安の343.97ポイントと2週間ぶりに反落。深センB株指数は0.06%安の1123.52ポイントと小幅ながら反落した。