15日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.26%高の24002.57ポイントだった。H株指数は1.81%高の10440.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で564億900万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ反発でスタート。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が今年前半の追加利上げに積極的な姿勢を示したことに対し、市場では米景気の改善に対する自信を反映していると前向きに受け止め、リスクオンの動きが広がった。指数は次第に上げ幅を拡大し、昨年10月11日以来4カ月ぶりに心理的節目の24000ポイントに乗せた。その後は急激な上昇に対する警戒感が浮上し、同水準を挟んで一進一退の展開だったが、節目を守って前場の取引を終えた。
個別では、本土系銀行の中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)、保険の中国平安保険(
02318)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジア生保のAIAグループ(
01299)など金融株がそろって買われ、指数の上昇をけん引。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が大幅続伸。IT大手のテンセント(
00700)も上昇が目立った。政府系メディアの「人民日報」が当局幹部の発言として、中国が原子力発電産業の発展を一層重視すると伝えたことを受け、原発大手の中国広核電力(
01816)が7%近い上げ。半面、前日に高かったマカオカジノの銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)が利益確定売りに押された。婦人靴チェーンの百麗国際(
01880)、香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)も軟調。