2017-02-09 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】神経質な値動きか、 地合い改善も利益確定売りが重荷
9日の香港市場は神経質な値動きか。先日のハンセン指数は反発して3カ月半ぶりの高値で終えただけに利益確定売りが出やすい環境だが、売買代金は高水準で地合いが改善している。中国本土相場の上昇基調も投資家心理を支えるだろう。中国の金融引き締めや外貨準備高の減少に対する懸念が和らいだうえ、養老保険基金が本格的な株式運用をまもなく開始するとの見方が広がった。ただ、トランプ米大統領の通商政策や欧州政治情勢の先行きに対する不透明感は根強い。高値警戒感から上値が重くなる場面がありそうだ。
8日の欧米市場は高安まちまち。NY市場ではダウ平均が小幅に反落したものの、ハイテク株の比率が高いナスダック総合は連日で史上最高値を更新した。香港株の米国預託証券(ADR)は大型銀行株のHSBC(
00005)や中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)などが香港終値を下回った半面、石油株のCNOOC(
00883)、保険株のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)が上回って引けた。