24日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.31%高の22969.38ポイントだった。H株指数は0.44%高の9769.37ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で302億8500万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏での小動きに終始した。米トランプ新政権の保護主義的な通商政策への警戒感や先行き不透明感から主要通貨に対して米ドル相場が下落したことを受け、新興国からの資金流出懸念が後退し投資家心理が改善。一方、米新政権の政策運用を見極めたい投資家も多い上、春節(旧正月)連休を控えて市場の様子見ムードが根強い。春節休場で上海・深セン市場経由で香港株に投資する「港股通」はあす25日から2月3日まで取引停止となるため、持ち高調整の売りも出やすく、地合いを重くした。
個別では、欧州金融大手のHSBC(
00005)や通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)が買われ、相場を支えた。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が大幅続伸。石炭の中国神華能源(
01088)も上昇が目立った。半面、本土銀行大手の中国建設銀行(
00939)が安い。保険株の中国平安保険(
02318)や香港地場系銘柄の長江実業地産(
01113)、電能実業(
00006)も軟調。石油株はまちまち。ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が1%を超す上昇となった一方、CNOOC(
00883)はハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。