20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.70%高の3123.14ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3228億5300万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた直後に上げに転じた。午前に発表された2016年10−12月期の中国実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回ると、幅広いセクターに買いが波及し、相場を押し上げた。中国人民銀行(中央銀行)が今週実施した公開市場操作(オペ)が週ベースで過去最大の供給超過となったことも、投資家心理を支えた。終値は11日以来、7営業日ぶりの高値を付けた。セクター別では、ソフトウエアや建材、電子部品が高い。半面、石油の一角が逆行安を演じた。
A株市場では、国泰君安証券(
601211)や華泰証券(
601688)など証券株の上昇が目立った。造船会社の中国船舶重工(
601989)、石炭大手の中国神華能源(
601088)、生保大手の中国平安保険(
601318)はそろって反発。インフラ建設の中国鉄建(
601186)と中国交通建設(
601800)、鉄道車両メーカーの中国中車(
601766)が堅調だった。銀行株は中堅の興業銀行(
601166)や中信銀行(
601998)が上昇した一方で、大手の中国工商銀行(
601398)、中国工商銀行(
601398)が小幅に下落。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)は続落した。鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄(
600019)、河北鋼鉄(
000709)も軟調だった。
上海B株指数は0.87%高の334.96ポイント、深センB株指数は0.63%高の1101.17ポイントとともに反発した。