キャセイ・パシフィック(
00293)は18日、業務改革計画を発表した。組織のスリム化を進め、一部職種が不要となる半面、新たな職種を導入する。改革は「過去20年で最大規模」になるとした。改革の完成時期や人員削減の規模は明らかにしていない。財務やITなどの部門を縮小する一方で、操縦士や客室乗務員は引き続き採用するとみられる。『香港経済日報』が19日伝えた。
同社の業務改革を巡っては、大株主である中国国際航空(
00753)が出資比率を引き上げる地ならしとの観測が浮上しているが、キャセイ・パシフィックはこれを否定。現行の株主構成は維持され、太古A(
00019)が筆頭株主にとどまると強調した。現時点で中国国際航空はキャセイ・パシフィック株の約30%保有し、キャセイ・パシフィックは中国国際航空H株の約58%を保有している。
キャセイ・パシフィックの株価は日本時間午前11時58分現在、前日比0.19%安の5.32HKドルで推移している。