2017-01-19 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行か、利益確定売りが重荷 米中イベント控え様子見も
19日の香港市場は売りが先行か。前日は続伸して心理的節目の23000ポイントを上抜け、2016年11月1日以来2カ月半ぶりの高値で引けただけに、利益確定売りが相場の重荷となりそうだ。一方、18日のNY市場では米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の発言を受けて債券が売られ、米10年債利回りが2.4%台を回復。主要通貨に対する米ドルの強さを示すドルインデックスも反発したことで、いったん和らいだ新興国からの資金流出懸念が再浮上する可能性がある。原油先物相場の反落も関連銘柄の売り材料となろう。
市場では、トランプ次期米大統領の就任式を20日に控え、米経済政策を巡る不透明感が意識されている。同日には中国が2016年10−12月期国内総生産(GDP)や12月の主要経済指標を発表することもあって、様子見ムードが強まりそうだ。18日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)などが香港終値を下回った半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が上回って引けた。