18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.14%高の3113.01ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3166億9400万元と、商いは細った。
上海総合指数は序盤こそ心理的節目の3100ポイントを割り込む場面も見られたが、売り一巡後に上向きに転じるとほどなく切り返した。その後はプラス圏でもみ合う展開となった。中国政府が17日、外資系企業の中国市場への参入規制緩和を進める通達を発表。経済成長が鈍るなか、積極的な外資取り込みで経済の活性化を図る政府の姿勢が好感された。ただ、20日にトランプ米次期大統領の就任、中国の2016年10−12月GDPの発表などを前にした様子見気分が強い中、終盤に上げ幅を縮めた。
A株市場では、前日売られた中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株が高い。安徽コンチセメント(
600585)、宝山鋼鉄(
600019)など素材関連も買われ相場の上げをけん引。新華人寿保険(
601336)など保険株や長城汽車(
601633)など自動車株の一角も堅調に推移した。一方、石油大手のシノペック(
600028)、造船大手の中国船舶重工(
601989)、電力大手の華能国際電力(
600011)など主力株が売られ、相場の足かせになった。
上海B株指数は0.08%高の332.42ポイント、深センB株指数は0.07%高の1096.25ポイントとそろって続伸した。