17日のNY株式相場は下落。トランプ氏の発言を受けて金融市場全般でトランプ・ラリーが巻き戻された。ドルが売られ長期債利回りが低下。米株は大統領選後に大幅上昇した金融株が軒並み安となったほか、資本財も下落。一方、金利低下を好感し、生活必需品、公益などの高配当利回りセクターが上昇した。ダウ平均は一時110.38米ドルまで下落したが、終盤に下落幅を縮小。58.96米ドル安(-0.30%)の19826.77米ドルで終了し、3日続落となった。S&P500は0.30%安、ナスダック総合も0.63%安とともに反落した。
トランプ氏がインタビューでドルが高過ぎると発言したことで、ドル売りが続いた。ドル円は112円台後半まで下落し、昨年11月末以来の安値となった。米10年債利回りは一時昨年11月以来の低水準となる2.30%近辺まで低下した。規制緩和期待や金利先高観を背景にトランプ・ラリーの勝ち組となった金融株はバンク・オブ・アメリカ(-4.17%)、JPモルガン・チェース(-3.63%)、ゴールドマン・サックス(-3.50%)が大幅安となり、好決算を発表したモルガン・スタンレーも3.79%安となった。一方、ウォルマート(+1.92%)やプロクター・アンド・ギャンブル(+1.43%)高などの配当利回り株が上昇したほか、負け組筆頭のナイキが1.38%高となった。
セクター別騰落率の上位3セクターは生活必需品(+1.35%)、公益(+1.16%)、不動産(+0.84%)となった。一方、下位3セクターは金融(-2.28%)、資本財(-0.78%)、ヘルスケア(-0.45%)となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19848.82 19882.99 19775.35 19826.77 -58.96 -0.30
S&P500 2269.14 2272.08 2262.81 2267.89 -6.75 -0.30
NASDAQ 5555.16 5557.05 5527.22 5538.73 -35.39 -0.64
CME225先物 19275.00 19280.00 18660.00 18720.00 -10.00 -0.05
FT100 7327.13 7329.27 7220.38 7220.38 -106.75 -1.46
DAX 11521.50 11583.43 11425.14 11540.00 -14.71 -0.13
為替(ドル/円) 114.20 114.28 112.63 112.66 -1.54 -1.37
WTI先物 52.55 53.52 52.24 52.48 0.11 0.21
金(Gold)先物 1199.40 1218.90 1198.00 1212.90 16.70 1.40
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。