11日のNY株式相場は上昇。トランプ次期大統領が会見で医薬品の価格問題に触れたことで薬品株が急落し、主要指数もそろって一時前日比でマイナス圏に下落した。しかし、その後は景気拡大策を好感する流れとなり主要指数がそろって上昇した。ダウ平均は会見前に117.89米ドル高の19973.42米ドルまで上値を伸ばしたが、20000米ドル乗せはならず。終値は98.75米ドル高(+0.50%)の19954.28米ドルとなり、3日ぶりに反発した。ナスダック総合は7日続伸し、5日連続で史上最高値を更新した。
トランプ氏が会見で薬品価格の決定に入札制度の導入の可能性に触れたことで薬品株が軒並安。エンドー・インターナショナル(-8.49%)、ペリゴ(-6.90%)、マリンクロット(-6.16%)、ブリストル・マイヤーズ(-5.30%)などが大幅安となり、S&P500の下落率上位10銘柄を薬品株が占めた。一方、原油価格の大幅反発を受けてトランスオーシャン(+4.03%)やコノコ・フィリップス(+3.14%)などのエネルギー株が上昇。S&P500のエネルギー指数は1.20%高と11業種中上昇率トップとなった。
セクター別騰落率の上位3セクターはエネルギー(+1.20%%)、公益(+0.97%)、素材(+0.84%)となった。一方、下位3セクターはヘルスケア(-1.04%)、通信(-0.48%)、不動産(-0.48%)となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19887.38 19973.42 19833.16 19954.28 98.75 0.50
S&P500 2268.60 2275.32 2260.83 2275.32 6.42 0.28
NASDAQ 5550.72 5564.08 5524.03 5563.65 11.83 0.21
CME225先物 19330.00 19505.00 19115.00 19340.00 -10.00 -0.05
FT100 7275.47 7328.51 7257.15 7290.49 15.02 0.21
DAX 11587.53 11692.27 11524.99 11646.17 62.87 0.54
為替(ドル/円) 115.77 116.87 114.25 115.40 -0.37 -0.32
WTI先物 50.81 52.78 50.75 52.25 1.43 2.81
金(Gold)先物 1188.10 1198.50 1177.00 1196.60 11.10 0.94
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。