4日前場の香港市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.09%安の22130.30ポイントだった。H株指数は0.20%安の9440.26ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で297億400万HKドル。
ハンセン指数は年明け3日の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた。序盤は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、その後は小安い水準でもみ合った。3日までの4連騰で高値警戒感がくすぶり、利益確定売りがやや優勢。これに加え、朝方発表された人民元中間レートが2008年5月以来の元安/ドル高水準となり、本土からの資金流出懸念が改めて意識されたことも相場の重し。
個別では、原油相場の下落を嫌気して石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が安い。前日に高かった中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)など本土系保険株や恒基兆業地産(
00012)など香港不動産株の一角が反落。サンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)などマカオカジノは続落した。半面、石炭大手の中国神華能源(
01088)が4%近い上昇。証券会社が投資判断を弱気から強気に引き上げたことが好感されたもよう。2017年に鉄道分野で民間資本の導入などによる混合所有制改革が前進するとの見通しを示した当局幹部の発言を手掛かりに、中国中鉄(
00390)、中国鉄建(
01186)など鉄道関連銘柄が買われた。パソコン世界最大手のレノボグループ(
00992)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も高い。