5日の香港市場はもみ合う展開か。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了し、来年に利下げに転じるとの期待が地合いを支えそうだ。一方、週内に米国の雇用統計や、中国の貿易統計や物価統計が発表されるほか、中国で来年の経済運営の基本方針を決める中央経済工作会議の開催が近づいているとされており、内容を見極めたい投資家は積極的にリスクを取りにくいだろう。
4日に株価が急落して場中に取引を停止したバイオ医薬品の開発受託会社、薬明生物技術(
02269)は現地時間のきょう午前9時に取引を再開する。同社が4日に開示した事業説明会議の資料を受けて業績の急速な悪化が懸念されたが、4日大引け後に発表した公告では、2023年の売上高が前年比約10%増える見通しを示し、業容と生産能力を増強する投資を続けて2024−25年も力強い粗利益と成長を維持すると表明した。きょうの値動きが注目されそうだ。
4日のNY市場でダウ平均は41米ドル安と反落。前週末に年初来高値を付けた後とあって、利益確定売りが出た。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではAIAグループ(
01299)が香港終値を下回った半面、HSBC(
00005)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が上回って引けた。