中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地（01109）は28日大引け後、債務再編を進めている華夏幸福基業（600340）が湖北省武漢市と江蘇省南京市で展開する不動産プロジェクトを124億元で買収すると発表した。プロジェクト持ち株会社4社の出資持ち分と、4社に対する華夏幸福基業の債権（計142億3300万元）を取得する。

　同プロジェクトは2市の中心部で物件開発や賃貸、管理サービスを行うもので、華潤置地は買収によって中国における市場シェアと競争力を引き上げるほか、投資収益を見込む。プロジェクト持ち株会社4社の純資産は2022年9月30日時点で8億4900万元。2021年12月本決算の税引き後損益は21億2400万元の赤字、22年1−9月期の税引き後損益は18億2800万元の赤字だった（中国会計基準）。

　華潤置地の28日終値は前営業日比1.28％安の34.80HKドル。