大手不動産デベロッパーの広州富力地産（02777）は15日朝方、間接全額出資子会社が保有するR&F Properties VS （UK）の全株式と会社間貸付を9600万ポンド（約9億7700万HKドル）で遠東発展（00035）の間接全額出資子会社に売却することで合意したと発表した。

　R&F Properties VS （UK）は英ロンドンで住宅やホテル、オフィス、小売りテナントなどが入る「Vauxhall Square」の開発を計画しているが、公告発表日時点で工事はまだ始まっていない。売却による損失は6900万ポンド（約7億300万HKドル）に上る見通しだが、売却完了後6カ月以内に全株式と会社間貸付を買い戻す権利が設定されており、権利行使した場合、損失額は大幅に縮小するか、収益が発生する見通し。広州富力地産は今回の売却について、資産配分の最適化や負債比率の低下につながり、リスク低下で長期的に安定・健全な発展が可能になると説明している。

　広州富力地産の株価は日本時間午前11時5分現在、前日比変わらずの2.81HKドルで推移している。