発電設備エンジニアリング大手の中国能源建設（03996/601868）は2日大引け後、鉱山採掘に使う爆薬などを製造する子会社の葛洲ハ集団易普力を実質的に分離上場する計画を明らかにした。葛洲ハ集団易普力の全株式を深セン上場の湖南南嶺民用爆破器材（002096）に譲渡し、代価として湖南南嶺民用爆破器材の新株を受け取る。取引の完了後、葛洲ハ集団易普力は湖南南嶺民用爆破器材の子会社となり、中国能源建設が湖南南嶺民用爆破器材の間接的な支配株主となる。中国能源建設は株主総会で計画の承認を求める。

　湖南南嶺民用爆破器材が代価として新株を割り当てる葛洲ハ集団易普力の株主は、中国能源建設の全額出資子会社である中国葛洲ハ集団（持ち株比率68.36％）や攀鋼集団鉱業、宋小露氏など93者。1株当たり発行価格は7.18元で、湖南南嶺民用爆破器材の3日まで120営業日の平均株価に対して90％に相当する水準となる見通し。

　湖南南嶺民用爆破器材は代価の新株発行と同時に、最大35者の機関投資家などを割当先とする第三者割当増資を行う予定。調達資金は湖南南嶺民用爆破器材の運転資金や債務返済などに充てる。