モルガン・スタンレーは最新リポートで、舜宇光学科技(
02382)の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は200HKドルから、2022年予想PER35倍に相当する190HKドルに下方修正。22年下期から成長が回復することに期待を示した。『AAストックス』が6日伝えた。
モルスタは、スマホ関連事業の利益率の下押しリスク、車載用レンズセットの潜在的成長力の弱含み、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)による売り上げ貢献は限定的といった市場の懸念について、現在の株価にすでに織り込まれていると指摘。一方、向こう3−5年にこの3つの分野で舜宇光学科技は予想以上の成長が見込めるとし、株価が倍になる可能性もあるとした。
また、米アップル「iPhone」に搭載するカメラの高度化が業界全体のグレードアップにつながり、携帯用レンズセットやコンパクトカメラモジュール(CCM)の舜宇光学科技のシェアも予想以上に上昇する可能性を指摘。投資家は足元のスマホ関連の苦境を意識しているが、上記のポジティブサプライズも潜んでいる可能性があることから、現時点でリスク・リターンが魅力的な水準にあるとした。
舜宇光学科技の株価は日本時間午後3時58分現在、前営業日比5.84%安の119.40HKドルで推移している。