カナダ系の映写システム会社、IMAXチャイナ(
01970)は17日、1月21日−2月16日までの春節(旧正月)前後26日間の興行収入が4億2600万元に上ったと明らかにした。米ドル換算で前年同期に比べ72%増加した。
作品別では、中国のSF小説が原作の「流浪地球2」の興行収入が3億4000万元に上り、国産映画でトップとなった。IMAXチャイナのスクリーン数は中国全体の1%に過ぎなかったが、興行収入は全体の9%に達した。
IMAXチャイナのリチャード・ゲルフォント最高経営責任者(CEO)は、中国市場の興行収入は勢いを取り戻しており、今年の春節シーズンは過去最高水準だったと指摘。「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」も好調で、コロナ前の水準の回復に向けて大きな一歩を踏み出したとし、今後、人気のハリウッド作品の封切りも控えていることから、今年のパフォーマンスについて楽観的な見方を示している。
中国では昨年12月に映画館の営業が再開されて以来、興行収入が大きく増えている。今年1月1日−2月16日の興行収入は5億5800万元に上り、2022年通期の興行収入(10億2000万元)の半分を超えている。
中国では今後、17日から「アントマン&ワスプ:クアントマニア」、3月17日から「シャザム!神々の怒り」、3月31日から「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」などのハリウッド映画が上映される予定。
IMAXチャイナの株価は日本時間午後3時7分現在、前日比2.84%安の8.89HKドルで推移している。