中国の不動産管理会社、碧桂園服務（06098）は4日大引け後、間接的に全額出資する碧桂園物業香港が彩生活服務（01778）から鄰里楽控股の株式100％を最大33億元で取得することで合意したと9月28日に発表していた件について、彩生活服務の支配株主である花様年（01777）に高い確率で債務不履行（デフォルト）が発生する可能性があるとの通知を受け取ったと明らかにした。また、碧桂園物業香港が9月30日に彩生活服務に貸し出していた元金7億元相当の香港ドル建て融資が期限の10月4日までに返済できないとの通知も受け取った。

　彩生活服務と花様年に高い確率でデフォルトが発生する可能性がある場合、碧桂園物業香港は彩生活服務に対し、契約に基づいて担保として差し出されていた鄰里楽控股株の引き渡しを要求できる。

　碧桂園服務は融資と支払い済みの一部対価に関連する権益を確保するため、鄰里楽控股株の担保処理を執行し、碧桂園物業香港への譲渡手続きを進めていると説明。彩生活服務への融資を一部対価の支払いとすることについても協議しているとした。

　碧桂園服務の株価は日本時間午前11時12分現在、前日比2.68％安の59.90HKドルで推移している。