香港の大手コングロマリット、新世界発展（00017）はこのほど、非営利不動産の社会的企業「新世界建好生活（New World Build for Good）」を設立すると発表した。ビジネス界や民間の力を集結し、新しい発想で住宅問題の解消に挑む。現在の公共賃貸住宅、補助金付き公共分譲住宅、民間住宅に加え、新たな選択肢を市民に提供する考え。『経済通』が29日伝えた。

　新世界建好生活は20年から設立に向けて準備を開始。土地計画、不動産、経済、民生分野の専門家を集め、新世界発展の副会長兼行政総裁の鄭志剛氏が会長を務める。今後の方向性や具体的で実行性のあるプランを早急に公表するとしている。

　新世界発展の株価は日本時間午後4時57分現在、前日比4.07％高の32.00HKドルで推移している。