20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.35%高の26449.07ポイントだった。中国企業指数は0.02%高の10557.86ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で718億HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まり、次第に下値を切り上げる展開。19日の米株式相場が3日ぶりに反発し、買い安心感につながった。中断していた米議会での追加経済対策を巡り、共和党上院が民主党との協議に応じると伝わった。また、英製薬アストラゼネカが19日、オックスフォード大学と開発中の新型コロナワクチンの臨床試験で被験者に抗体反応が確認されたと発表した。もっとも、世界的に新型コロナの感染者数が急増するなかで、景気回復が妨げられるとの懸念はくすぶる。香港でも感染の「第4波」に入ったとの観測が浮上し、指数の上値は重い。
個別では、ハイテク株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、小米集団(
01810)、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02963)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大きく買われた。半面、不動産株の中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、九龍倉置業地産(
01997)、碧桂園(
02007)の下げがきつい。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)も売られている。