13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.42%高の3561.76ポイントだった。深セン成分指数は1.54%高の14353.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8896億7800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場はマイナス圏で軟調に推移したが、後場に入りプラス圏に急浮上。プラス圏のままきょうの取引を終えた。不動産企業の債務問題や電力の供給不足、資源高などへの懸念がくすぶる中、貿易統計の発表を前に中国経済の景気減速への警戒感が相場の重荷となった。一方、中国の税関総署が前引け頃に発表した2021年9月の貿易統計は、米ドル建て輸出額が28.1%増と市場予想を上回るなど堅調な内容であり、景気減速への警戒感が後退したもよう。なお、香港天文台が台風による強風警報(シグナル8)を現地時間の正午時点で解除しなかったため、規定に従い同日のストックコネクトの取引は終日中止となった。
セクター別では、酒造が全面高。文化教育レジャーや自動車、通信なども大きく買われた。半面、保険が全面安。石炭や電力、石油なども下げがきつかった。
A株市場では、教育株の中公教育科技(
002607)がストップ高。自動車株の広州汽車集団(
601238)が8%高だったほか、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(
000887)やリチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、単結晶シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)、酒造株の瀘州老窖(
000568)などもしっかり。半面、鉄板生産大手の本鋼板材(
000761)が8%超安。石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)も下げがきつい。石炭最大手の中国神華能源(
601088)やネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(
002439)も大きく売られた。
上海B株指数は0.39%安の277.94ポイント、深センB株指数は0.01%高の1181.00ポイントだった。