27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反発。終値は前日比0.26%高の2772.20ポイントだった。深セン成分指数は0.45%安の10109.91ポイントと続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6339億1300万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。新型コロナウイルスに対する主要国の経済対策や、中国の金融・財政政策を期待する買いが相場を支えた。ただ、国家統計局が午前中に発表した2020年1−2月の工業企業利益が前年同期比38.3%減と過去最大の落ち込み幅を記録したことを受け、中国の景気悪化懸念が意識されたほか、週末を前に持ち高調整の売りも重荷となった。指数は前場終盤に節目の2800ポイントに乗せる場面もあったが、勢いは続かず、後場に入るともみ合いながら上げ幅を縮めた。
セクター別では、繊維・アパレル、インフラ建設、輸送用設備、酒造、セメント・建材が高い。半面、通信キャリアが全面安。農業関連、通信設備、ソフトウエアサービスも売られた。
A株市場では、鉄道車両大手の中国中車(
601766)、インフラ建設の中国電力建設(
601669)、中国中鉄(
601390)、中国交通建設(
601800)、不動産デベロッパーの金地集団(
600383)、新城控股集団(
601155)が高い。豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)、酒造の江蘇洋河酒廠(
002304)、瀘州老窖(
000568)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)も買われた。半面、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、航空関連の中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)、上海国際機場(
600009)が売られたほか、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、テクノロジー株の歌爾(
002241)、欧菲光集団(
002456)、三安光電(
600703)が下落した。
上海B株指数は0.08%安の218.91ポイントと続落、深センB株指数は0.28%高の819.55ポイントと反発した。