15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶり反落。終値は前日比0.56%安の2991.05ポイントだった。深セン成分指数も1.17%安の9671.73ポイントと6営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3730億5700万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、ほどなく節目の3000ポイントを割り込み、じりじり下げ幅を拡大。そのまま狭いレンジでもみ合い、マイナス圏のまま引けた。前日まで5営業日続伸だったことから目先の利益確定売りが優勢。中国経済の先行き懸念も終始、重荷に。午前中に国家統計局が発表した2019年9月の物価指標は、消費者物価指数(CPI)が豚肉価格の高騰で前年同月比3.0%上昇し、上昇幅が6年ぶり3%台を付けた。一方、生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)は製造業の不振で、下落率が3年来の大きさだった。
セクター別では白酒などの酒造や包装材料が大きく買われた。銀行も堅調。半面、通信設備、通信キャリア、ソフトウエアなどが売られた。
A株市場では前週末、2019年1−9月決算が約9割の大幅減益となる見通しを発表したスマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)が大幅安。前日高かったアモイ拠点の大手LED用チップメーカー、三安光電(
600703)も安い。自動車関連株の華域汽車系統(
600741)、広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)も売られた。一方、貴州茅台酒(
600519)が上場来高値を更新。同じ白酒銘柄の宜賓五糧液(
000858)や瀘州老窖(
000568)も高い。上海銀行(
601229)、上海浦東発展銀行(
600000)、中国建設銀行(
601939)などの銀行株も買われた。
上海B株指数は0.44%安の269.94ポイント。深センB株指数も0.85%安の931.69ポイントで、ともに3営業日ぶりに反落した。