14日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった後、前日終値を挟んでもみ合う展開。10月の主要経済指標の発表を前に、様子見ムードが広がっている。指数は午前10時43分現在、前日比0.06％安の3445.61ポイントで推移。セクター別では、保険、医療関連、鉄鋼などが買われる一方、前日買われた銀行に利益確定の売りが出ている。石油、製紙・パルプなどもさえない。

　14日の香港市場は続伸して始まった。指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.16％高の29229.29ポイントで推移している。中国が金融業務への外資参入規制を緩和することから、前日に続いてAIAグループ（01299）が買われて相場をけん引。中国の生保大手の中国平安保険（02318）やIT大手のテンセント（00700）、自動車メーカーの吉利汽車（00175）も買われている。半面、香港不動産関連の信和置業（00083）、Link REIT（00823）が安い。石油株のCNOOC（00883）、シノペック（00386）も下落。

　14日の上海A株市場では日本時間午前10時39分現在、円通速逓（600233）が3.03％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/11/14 10:39 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 円通速逓（600233）             19.230  -3.03%

 2 上海豫園旅游商城（600655）     11.120  -2.80%

 3 華儀電気（600290）             13.110  -2.74%

 4 上海拉夏貝爾服飾（603157）     22.500  -2.72%

 5 濱化集団（601678）              8.090  -2.41%

 6 上海華ｷﾝ（600621）             12.610  -2.32%

 7 北京北辰実業（601588）          5.550  -2.12%

 8 *ST新疆青松建材化工（600425）   4.240  -2.08%

 9 上海晨光文具（603899）         23.510  -1.96%

10 北京首旅酒店（600258）         31.150  -1.89%