20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.44%高の3377.73ポイントだった。深セン成分指数は0.54%高の13852.42ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7509億3800万元だった。
上海総合指数は、序盤は前日終値を挟んでもみ合ったが、その後は大引けにかけて徐々に上げ幅を拡大した。世界中で新型コロナの感染拡大が続いているほか、中国国内では政府系企業の社債がデフォルト(債務不履行)を起こしたことで、信用リスク不安がくすぶるものの、景気刺激策への期待が買いを支えた。指数は結局、9月3日以来、約2カ月半ぶり高値で取引を終えた。セクター別では、鉄鋼が全面高となったほか、酒造や自動車も買われた。半面、保険が全面安で、造船や銀行も売られた。
A株市場では、2025年までに生産・販売台数を350万台に拡大する計画を明らかにした広州汽車集団(
601238)がストップ高をつけたほか、上海汽車集団(
600104)やBYD(
002594)も大きく買われた。開発する新型コロナウイルスのワクチンが摂氏2−8度で保存可能なことを明らかにした康希諾生物(688185)も上昇。半面、中国光大銀行(
601818)や中国人寿保険(
601628)が売られて相場の重しとなった。
上海B株指数は0.26%高の252.73ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.98%高の984.39ポイントと反発した。