11日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比0.81%高の28431.80ポイントだった。中国企業指数は0.77%高の10784.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で674億HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。前日の米株高の流れを引き継ぎ買いが先行。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が10日の議会証言で緩和的な金融政策の見通しを示したことは香港市場でも好感された。ただ、来週明けにかけて中国で4−6月期国内総生産(GDP)など主要経済指標が発表されるのを控え、商いは低調。指数は中盤にかけて28500ポイント台でのもみ合いを続けたが、その後は本土相場が失速するなかで上げ幅をやや縮めた。
個別銘柄では、米国の利下げ期待から香港不動産株の新鴻基地産(
00016)や恒基兆業地産(
00012)が高い。原油高を受けてCNOOC(
00883)やシノペック(
00386)が大幅高。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、国有銀行大手の中国建設銀行(
00939)が買われた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が逆行安。医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が軟調だった。
H株では、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)が5%超上昇。油田サービス大手の中海油田服務(
02883)やシノペック石油工程技術服務(
01033)、国有銀行の交通銀行(
03328)、保険大手の中国太平洋保険(
02601)が上昇した。半面、自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)が安い。不動産会社の広州富力地産(
02777)、コンテナ製造大手の中国国際コンテナ(
02039)などが売られた。