23日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長がカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム（ジャクソンホール会議）で23日に講演するとあって、様子見ムードが相場の重しとなる半面、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がっているもよう。2024年6月中間決算の発表が本格化しており、個別物色の動きも活発となっている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.01％安の2848.51ポイントで推移している。セクター別では、貴金属とバッテリー素材、風力発電設備が全面安となる半面、教育やソフトウエア開発、保険などが買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日の米株式相場が反落した流れを引き継いだ。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長がカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム（ジャクソンホール会議）で23日に講演するとあって、持ち高調整の売りが出たもよう。2024年上半期の業績が悪化した銘柄の下落も目立つ。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.67％安の17522.22ポイントで推移している。個別では、前日大引け後に24年6月中間決算を発表したネットイース（09999）、百度（09888）、東方海外（00316）が大幅安。火鍋チェーンの海底撈国際（06862）、乳業大手の中国蒙牛乳業（02319）も売られている。半面、保険株のAIAグループ（01299）、通信株のチャイナ・モバイル（00941）が買われている。

上海総合指数
　始値：2844.77ポイント
　前日比：-4.00ポイント
　騰落率：-0.14％

上海B株指数
　始値：230.88ポイント
　前日比：-0.03ポイント
　騰落率：-0.01％

深セン成分指数
　始値：8134.40ポイント
　前日比：-27.78ポイント
　騰落率：-0.34％

深センB株指数
　始値：1066.87ポイント
　前日比：-0.37ポイント
　騰落率：-0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3305.93ポイント
　前日比：-7.21ポイント
　騰落率：-0.22％