30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.26%安の3104.82ポイントだった。深セン成分指数は0.90%安の9587.12ポイントと5営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆306億4900万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開だった。中国国家統計局が発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことで、指数が高くなる場面が序盤にあった。ただ、前日終値は昨年9月25日以来およそ7カ月ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが相場を押し下げ、結局きょうの安値圏で終えた。あすからのメーデー連休を前に持ち高を調整する動きもあったもよう。セクター別では保険が全面安のほか、観光、航空・宇宙、自動車が売られた。半面、家電、医薬品、公共事業が買われた。
A株市場では、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)がストップ安。旅行大手の中青旅控股(
600138)や屋外広告の分衆伝媒信息技術(
002027)、スマートフォン部品の欧菲光集団(
002456)、映画館チェーンの万達電影(
002739)が大幅に反落した。半面、家電メーカーの海爾智家(
600690)、海信家電集団(
000921)、珠海格力電器(
000651)、美的集団(
000333)が高い。電力株の国投電力控股(
600886)、銀行株の上海浦東発展銀行(
600000)も買われた。
上海B株指数は0.12%安の256.55ポイントと5営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.05%高の1107.65ポイントと5営業日続伸した。