20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.09%安の3555.06ポイントだった。深セン成分指数も0.06%安の14198.30ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1289億8600万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の展開。中国政府による景気下支え策への期待と、企業統制の強化への警戒感が入り混じり、方向性に乏しい相場だった。規制が強化されているゲームセクターと教育セクターが下げた半面、金融株が上昇して一定の下支えとなった。午前に中国の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が引き下げられたものの、基準となる中期貸出制度(MLF)金利は17日の公開市場操作(オペ)で下がっていたことから、市場は想定内と受け止めたもよう。
セクター別では、電機が全面安となったほか教育やゲーム、光学・光電子が下げた。一方で保険が全面高となり、証券と銀行も買われた。
A株市場では、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)と安徽中鼎密封件(
000887)、浙江世宝(
002703)、不動産開発の保利発展控股集団(
600048)の下げがきつい。電子部品の欧菲光集団(
002456)と三安光電(
600703)、オンラインゲームの巨人網絡集団(
002558)も売られた。一方、生保大手の中国平安保険(
601318)と新華人寿保険(
601336)、中堅銀行の平安銀行(
000001)と招商銀行(
600036)が大幅高。証券株の華泰証券(
601688)、家電メーカーの杭州老板電器(
002508)と海爾智家(
600690)、美的集団(
000333)も上げた。
上海B株指数は0.01%安の286.96ポイントと3日続落。深センB株指数は0.08%安の1179.79ポイントと続落した。