21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.29%安の26060.26ポイントだった。中国企業指数は0.27%高の9301.90ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で766億8000万HKドル。
ハンセン指数は、前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠く展開となった。前日終値は9月10日以来の高値だっただけに利益確定売りが出た半面、中国政府が景気対策を打ち出すとの期待から買いが入ったもよう。中国の劉鶴副首相が20日、「不動産市場で個別企業の問題が発生しているが、全体ではリスクは抑えられる」と述べたと伝わり、投資家心理の支えとなったもよう。
個別では、医薬品株の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、太陽光発電の信義光能(
00968)の下げがきつい。ハイテク株の小米集団(
01810)と美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷だった。一方、生保大手の中国平安保険(
02318)が急反発。劉副首相発言を受け、不動産株の中国海外発展(
00688)、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)、碧桂園服務(
06098)、碧桂園(
02007)がそろって大きく買われた。ただ、株式取引をきょう再開した中国恒大集団(
03333)と恒大物業集団(
06666)は急落した。